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JOURNAL

日記

ジャーナルでは「撚る屋」の歩みを記事に綴っていきたいと思います。倉敷に住まう方々のお話や、デザイナー・作家さんから聞く「撚る屋」というブランドの捉え方や表現方法など、宿を構成していく様々な要素のお話をご紹介できればと思います。

火の座、ひやさい、折衷2024.08.30

第一回では倉敷、第二回では倉敷は東町について、「撚る屋」が位置する場所に向かって徐々にピントを合わせるように書いてきたジャーナルですが、第三回となる今回は「撚る屋」の設計デザインコンセプトについて、ご紹介したいと思います。 「撚る屋」の空間デザインディレクションおよび内装設計は、日本が誇る伝統的な手法や感性を基に現代の生活に合わせたものづくりを行う【株式会社SIMPLICITY】が手掛けます。建築設計は、これまで数々の伝統建築の改修設計を手掛けてきた【今井健雄建築設計事務所】が担当しました。

暮らしが根付く町、東町2024.08.08

美観地区の中心、倉敷川のほとりから道を一本隔てた鶴形山の南端に広がる本町。戦国時代の末期まで、この辺りを含む岡山一帯は「吉備の穴海」と呼ばれる広大な浅瀬でした。そして、鶴形山も当時は海に浮かぶ小さな島の一つでした。鶴舞山の周辺は、その時代から漁師達が暮らしており、倉敷の町の起こりの地だとも言い伝えられています。

不変が息づく街、倉敷2024.04.30

ある日、私たちは街角で、地元で長く愛されている「い草」を原料にした工藝品と出会います。い草は一本ではか細い茎のようにしか見えませんが、撚り合わせて作られた縄はしなやかでとても強いものです。そのい草の縄に、街に暮らす人々の営みが撚り重なることで太く長い歴史を綴ってきた倉敷の奥深さが重なって見えました。