撚る屋は倉敷美観地区の東町にて11月14日に晴れて開業を迎えます。約110年前に呉服屋の別邸として建てられたこの建物は、時代と共に形を変えながら、この度撚る屋として再び歩みを始めます。
　伝統的建造物を改修しつつ新たな建物も加えながら、13部屋の料理宿として生まれ変わりました。この建物のように新・旧や異なる素材の折衷など、様々な要素を調和するバランスが大切だと感じており、それが倉敷という街の側面でもありながら、倉敷美観地区で新たに宿を始める撚る屋として大切にすべき要素だと考えています。
　また、料理宿とは食体験を通して、この土地の風土を感じていただく宿です。物流の拠点として栄えた成り立ちを持ち、今もなお海・山・地の幸に近い場所である倉敷という場所性を感じていただけるよう、日本料理の技法を用いて表現します。
一人でも多くの方にとって倉敷・岡山の地域性を知って頂くきっかけとなれる宿を目指し、これから歩みを進めて参りますので、温かい目で見守っていただけますと幸いです。

撚る屋一同